タンパク質と脂質を何からとるかで死亡リスクが変わる:総合診療医の糖質制限日記

ダイエット
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本日の昼食

 今日はいつもの病院内のナチュラルローソンで購入

  • 和惣菜と雑穀のボウルサラダ 183kcal, 糖質14.4g, タンパク質 14.1g
  • 塩ゆで枝豆 111kcal, 糖質2.3g, タンパク質9.0g
  • ボーノ切り出し生チーズ(モッツァレラ) 63kcal, 糖質0.5g, タンパク質5.2g
  • いつものプロテイン豆乳 185kcal, 糖質 5.1g, タンパク質23.8g

 合計:542kcal, 糖質22.3g, タンパク質 52.1g

 このサラダはとても美味しかったですが高い・・・サラダで600円台って。。。。 糖質制限を再開して思いましたが、やっぱりお金がかかりますね。健康に食事の方が値段が高いって当たり前なのかもしれませんが、多くの人は安い方を選ぶと思うので健康な食事の方が安い!という世界になったらいいですよね。

 さて、今日も糖質制限に関する論文をご紹介します。

糖質制限は、タンパクを何から摂るかが問題だ

 昨日の記事で、糖質は摂りすぎても摂らなすぎても死亡リスクが上昇するとお伝えしました。

 糖質制限をするとエネルギー源の中心が脂質とタンパク質になりますが、これらを動物性(肉・魚、乳製品)で摂るか、植物性(大豆や植物油など)から摂るかが重要であることが分かっています。

 この研究は、NHS (Nurses’ Health Study)とHPFS (Health Professionals’ Follow-up Study)という医療従事者を対象とした2つの大きな研究の結果をまとめたものです。1) 合わせて約17万人の20年間の追跡データ分析したものです。

 結果を簡単にまとめると

  • 植物性タンパクや脂質をメインに摂っている人では、糖質制限をすると総死亡率、心血管死亡率が低下する
  • 動物性タンパクや脂質をメインに摂っている人では、糖質制限をすると総死亡率と心血管死亡率が上昇する

ことが示されました。植物由来の食事と動物由来の食事をしている人で、糖質制限の効果が全く逆になることが示されています。

つまり糖質制限で死亡率を減らすには、なるべくタンパク質や脂質を植物由来の食べ物から取る必要があるということです。

糖質制限をすると食べるものが野菜、肉、魚、チーズ、プロテインなどになっていきますが、なるべく肉やチーズを減らし、野菜(豆腐、豆乳)などを増やしていった方が心筋梗塞や脳梗塞の予防、ひいては死亡リスクの低減に繋がると考えられます。

これは特に動物性脂質が動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞のリスクをあげることに由来すると考えられています。

糖質制限をしていれば焼き肉など肉を好きなだけ食べてもいいという主張を見かけますが、もしかしたらそれは死亡リスクを上げてしまい危険かもしれません。

参考文献

  1. Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies.

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